三重県のAI導入・業務改善支援会社おすすめ4社|地元で選ぶ比較ガイド【2026年版】
三重県でAIを使った業務改善やDXを進めたい中小企業から、「何から手をつければいいか分からない」「社内にITの担当者がいない」という声が増えています。情シス専任者がおらず、紙とExcelで現場が回っている状況では、生成AIやシステム化の話が出ても社内で判断しきれないのが実情です。三重県は北勢のコンビナートや自動車・半導体の工場、伊勢志摩の観光と水産、伊賀の伝統工芸と、5つのエリアでまったく違う顔を持ちます。県の支援事業も「小さく始めたい会社」と「業務全体を見直したい会社」で入口を分けており、自社がどちらに当たるかを先に決めることが進み方を左右します。三重県に本社を置く支援会社を中心に、合計4社を選び方・費用相場・支援制度とあわせて比較します。先頭の株式会社トムスは静岡市に本社を置く全国対応の支援会社で、AIを開発工程に使って自社の業務に合うシステムをつくる「AI活用システム開発」を提供しています。
三重県企業のAI活用・業務改善の現状
三重県の主要産業と、いまDXが進んでいる領域
三重県は北勢、中南勢、伊勢志摩、伊賀、東紀州の5つのエリアで構成され、それぞれ産業の性格が大きく異なります。北勢の四日市には石油化学のコンビナートと半導体の大規模工場が、鈴鹿には自動車の生産拠点があり、そのサプライチェーンに連なる中小企業が北勢から中勢にかけて広がっています。伊勢志摩は伊勢神宮を中心とする観光と、真珠や伊勢エビに代表される水産の地域です。伊賀は伊賀焼や組紐といった伝統工芸で知られます。工場、観光施設、漁港、工房と、同じ三重県のなかで改善したい業務の中身がまるで違うのが特徴です。
行政側の体制は、県の雇用経済部 産業イノベーション推進課が中心になって整えています。2022年12月に「みえのデジタル社会の形成に向けた戦略推進計画」を策定し、産学官連携でのDX推進を柱に据えました。2023年4月には経済産業省と情報処理推進機構の「地域DX推進ラボ」の選定を受けて「みえDX推進ラボ」を設立し、県内中小企業のDXを支援する「みえDXサポーター」の仕組みも設けています。2026年度には県主催で「みえDX・AIチャレンジプログラム」を立ち上げ、専門家が伴走する「みえDX・AIトライアルサポート」を無料で実施しました。公益財団法人三重県産業支援センターはデジタルものづくり推進拠点として、製造業のDXを技術面から支えています。現場では、製造ラインの実績収集や宿泊施設の予約管理、水産物の出荷管理が先行し、生成AIを日報や報告書の下書き、社内文書の検索に使う動きも広がってきました。
三重県の中小企業がAI活用でつまずく理由
三重県の中小企業がAI活用でつまずく理由は、おおむね3つに整理できます。1つ目は、社内にITの担当者がいないことです。情シスを置けない企業では、現場リーダーや総務担当が兼務でシステムを見ており、新しい取り組みを検討する時間そのものが取れません。相談しようにも、何を聞けばよいかが分からないという段階で止まってしまうことがあります。
2つ目は、「AIを入れれば何とかなる」という期待が先行し、どの業務をどう変えるのかが決まらないまま止まってしまう問題です。生成AIのアカウントを契約しても、対象業務が曖昧だと使われずに終わります。3つ目は、外注に任せきりで社内に運用担当を置かず、定着しないパターンです。作った仕組みを現場が触らなければ、半年後には元の紙とExcelに戻ってしまいます。
三重県ならではの論点として、自社が「小さく始めたい」のか「業務全体を見直したい」のかを決めないまま相談してしまう問題があります。県のトライアルサポートは、生成AIやデジタル活用をコンパクトに始める3か月の短期実装支援コースと、業務フローを可視化して導入計画書をつくる5か月の業務変革支援コースに分かれていました。この区分は支援会社を選ぶときにもそのまま使えます。1つの業務で生成AIを試したい段階なのか、業務の流れそのものを作り直したい段階なのかで、相談すべき相手も費用もまったく変わるからです。三重県でAI活用に取り組むなら、まずこの二択に答えを出しておくと、話が噛み合いやすくなります。
AI導入・業務改善支援会社の選び方|5つの判断基準
三重県で支援会社を選ぶときは、1社にすべてを求めるのではなく、自社の優先度に応じて重み付けすると判断しやすくなります。
業務の棚卸しから入ってくれるか(ツールありきでないか)
最初に確認したいのは、特定のツールを売ることから始めるのではなく、自社の業務を整理するところから入ってくれるかどうかです。AIや新しいシステムは手段であって、決めるべきは「どの業務の、どの手間を減らすか」のほうにあります。現場ヒアリングや業務の棚卸しを提案の起点に置く会社は、使われない仕組みを作りにくい傾向があります。初回相談で「いま何にお困りですか」「その処理は今どんな流れですか」と業務側から聞いてくるかを見ると、姿勢が分かります。逆に、初回から製品名と機能一覧の説明が始まる場合は、自社の業務に合うかどうかを自分たちで判断する負担が残ります。
三重県内に拠点があるか・訪問できるか
次に効いてくるのが、三重県内に拠点があるか、必要なときに訪問してもらえるかです。県内に本社や支店がある会社は対面で要件を詰めやすく、自動車部品や水産、観光といった地場業種の事情を踏まえた提案を受けやすい利点があります。三重県は南北に長く、四日市から尾鷲や熊野までは車で2時間を超えます。北勢の会社が東紀州まで繰り返し足を運ぶのは現実的ではないため、自社のエリアに拠点がある会社かどうかで訪問の頻度が変わります。一方で、オンライン中心の会社は移動コストがかからず、県内のどこにいても同じ頻度で伴走できます。現場を見てもらう必要がある工程と、画面共有で足りる工程を切り分けて考えると、体制を組みやすくなります。
対応領域の広さ(生成AI活用/ローコード/システム連携/自動化)
3つ目は、対応できる打ち手の幅です。業務改善の手段は生成AIの活用だけではありません。kintoneのようなクラウド基盤での内製アプリ、既存の基幹システムを残したままの部分的なデジタル化、ビジネスチャットと業務データの連携、Webやインターネット検索を使った集客まで、課題によって最適な組み合わせは変わります。
打ち手は大きく3つに分かれます。標準機能で業務をカバーできるなら既存のクラウドツールやパッケージ、複雑な要件をまとめて構築するなら大規模な個別開発、そしてその中間に、独自業務を必要な範囲からシステム化する選択肢があります。三重県の中小企業でよくあるのは、会計や給与はパッケージを入れたものの、受注の管理や取引先ごとの様式、現場の日報だけ紙とExcelに残っている、という状態です。この中間の打ち手を持っているかどうかで、提案の現実味が変わります。各社の公式サイトで支援メニューと対応業種を確認し、自社の課題に近い打ち手を持っているかを見極めると、ミスマッチを避けやすくなります。
内製化と定着まで見てくれるか
4つ目は、運用に入ってからの伴走と、内製化支援の有無です。AIや業務システムは導入後の改善サイクルが本番で、作って終わりではなく、現場の声を拾って直し続けられる体制を社内に作れるかが定着度を左右します。「外注し続けないと使えない」状態にならないよう、社内担当者向けの研修や運用伴走の有無を確認しておくと安心です。三重県内には、IT担当者がいない会社の顧問として継続的に関わるサービスや、人材開発支援助成金に対応したAI研修を提供する会社もあります。作った後に誰が面倒を見るのかを、契約前に決めておくとつまずきにくくなります。
費用感と進め方(小さく試して広げられるか)
最後は費用と進め方です。最初から全社一斉に導入するのではなく、1つの業務でPoC(試行)や試作を行い、効果を確かめてから対象を広げられる会社は、失敗したときの損失を小さく抑えられます。見積もりを取る際は、ツールのライセンス費と支援会社への費用を合算した総額で比較すると判断がブレません。補助金を使う場合は、交付決定前の発注が対象外になるなど時期の制約もあるため、スケジュールも含めて相談しておくと後戻りが減ります。スモールスタートに対応しているか、段階的に広げる進め方を提案してくれるかを、初回相談で聞いておくと安心です。
AI導入・業務改善支援の費用相場と使える制度
三重県でAI導入・業務改善を進める際は、AIツールやクラウドのライセンス費と、支援会社へ支払う設計・構築・運用支援費の2種類のコストが発生します。
費用の目安(試験導入/部分自動化/基幹システム連携)
支援会社に依頼する場合の費用は、取り組む範囲によって次のように分かれるのが一般的です。金額はあくまで相場で、要件の深さや連携するシステムの本数によって変わります。
| 段階 | 主な内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 試験導入(PoC・試作・研修) | 生成AIの業務活用研修、1業務での試行、画面の試作 | 数万円〜数十万円 |
| 部分自動化 | 特定部門の業務アプリ構築、文書作成・集計の自動化、ツール連携 | 80万円〜250万円 |
| 基幹システム連携 | 全社展開、受発注・在庫・基幹システムとのデータ連携 | 250万円〜800万円 |
三重県の中小企業では、まず研修や1業務の試作から小さく始め、効果が見えてから部分自動化・全社展開へ広げる進め方がよく採られています。運用フェーズに入ると、ライセンス費に加えて支援会社への月額の伴走費が発生するのが通例です。支援会社のなかには料金を公開していない会社も多いため、比較の際は公開情報の有無も見ておくと手間が減ります。トムスの「AI活用システム開発」は、試作・本開発・保守運用・クラウド利用料の目安をサービスページで公開しています。
三重県の企業が使えるIT導入補助金・支援制度
三重県の企業がAI導入・業務改善に使える制度として、まず国の「デジタル化・AI導入補助金2026」があります。従来のIT導入補助金が名称変更されたもので、AIを含むITツールの導入費やセキュリティ対策の経費の一部が補助対象になり得ます。登録されたIT導入支援事業者との共同申請が前提になるため、依頼先が登録業者かどうかは早めに確認しておくと段取りが楽です。対象ツールと支援会社は、事務局の支援事業者・ITツール検索(https://it-shien.smrj.go.jp/search/)で確認できます。
三重県が2026年度に実施した「みえDX・AIトライアルサポート」は、補助金ではなく専門家の伴走支援を無料で受けられる事業です。生成AIやデジタル活用をコンパクトに始めたい企業向けの短期実装支援コースは3か月、業務全体を見直して継続的な変革を進めたい企業向けの業務変革支援コースは5か月で、いずれも月2回の伴走が対面やオンライン、ビジネスチャットで行われます。参加にあたっては「DXスタート診断」に回答し、自社のDXの進み具合や課題、今後のテーマを把握する仕組みでした。今年度の申込は9月1日で締め切られていますが、デジタルツールの導入費用は自社負担という前提で、専門家の手を借りて進め方を固められる事業として注目に値します。県や市町村にはこのほかにも独自の支援制度がありますが、名称も枠組みも年度ごとに組み替えられるため、使えるかどうかは年度ごとに確認する前提で考えておくほうが安全です。
相談先としては、公益財団法人三重県産業支援センターが製造業のDXを技術面から支えるデジタルものづくり推進拠点として機能しており、どの制度が自社に合うかの相談にも応じています。産学官金で構成する「みえDX推進ラボ」も県内企業の会員を募集しており、県内中小企業のDXを支援する「みえDXサポーター」の仕組みを持っています。補助金の対象・補助率・上限額は年度ごとに変わり、申請時期にも締め切りがあります。可否や金額は申請内容と年度の要件で決まるため、最新の条件は国の補助金公式サイトと三重県・各市町の公式ページで確認してください。
三重県でおすすめのAI導入・業務改善支援会社4社
先頭は当サイトの運営元である株式会社トムス、続いて三重県に本社を置く支援会社3社を、伊勢志摩・中勢・北勢の順に取り上げます。
株式会社トムス|業務に合わせて必要な範囲からシステムをつくる

会社概要
| 社名 | 株式会社トムス(業務改善サービスブランド「変わるカンパニー」) |
|---|---|
| 所在地 | 〒422-8033 静岡県静岡市駿河区登呂3-1-1 静岡新聞放送会館13階 |
| 代表 | 中川 豊章(代表取締役) |
| 対応エリア | 全国47都道府県(オンライン伴走+必要に応じて訪問) |
| 認定・パートナー | サイボウズ公式kintoneパートナー |
| 公式サイト | https://www.e-toms.com/ai-dev/ |
株式会社トムスの「AI活用システム開発」は、既存のクラウドツールと大規模な個別開発の中間にある選択肢です。標準機能では吸収しきれない独自の承認フローや例外処理、部門間の受け渡しを、必要な範囲からシステムに落とし込みます。本社は静岡市で、三重県に拠点はありません。全国47都道府県をオンライン伴走で支援しており、移動コストをかけずに継続的なやりとりができる体制をとっています。
サービスの柱
- AI活用システム開発(AIで画面・コード・テストの初稿作成を効率化し、設計と品質確認は人が担当)
- kintone開発(アプリ設計から外部連携まで業務に合わせて整備)
- Zoho導入支援(CRM等を選定・設定し営業・顧客管理を一元化)
- 業務改善コンサルティング(上記に当てはまらない相談にも対応)
対応できる業務: 受発注・見積/在庫・倉庫/生産管理/顧客・案件管理/請求・売上管理/申請・承認フロー/日報・報告書/システム間連携
進め方: 無料相談・業務整理 → 試作で確認 → 要件・お見積もり → 開発・画面確認 → 導入・運用改善
公開されている費用の目安(税抜)
- 業務プロトタイプ(主要画面3〜5枚の試作)5万円
- 本開発(期間の目安2〜4か月)150万円〜
- 保守運用・改善月額5万円〜
- クラウド利用料月額5,000円〜
プロトタイプの制作費は、本開発へ進む場合に初期開発費から差し引かれます。利用人数による追加料金は発生しません。
トムスの強み
- 業務理解から入る: ツールありきではなく、現場の管理方法と課題を整理してからつくる範囲を決めます。要件書や詳しいシステム知識がなくても相談でき、開発を前提としない相談も受け付けています。
- 先に動く画面を見て判断できる: 本開発の前に主要画面3〜5枚を試作し、入力・一覧表示・ステータス変更・画面遷移を実際に操作して確認できます。仕様の認識ずれを、契約前の段階で潰せます。
- 具体的な削減効果を出してきた実績: 製造業(従業員約50名)で申請業務を一元化し確認時間を約60%削減、物流・卸売業(従業員約80名)で受注・在庫を自動連携し月約20時間の転記作業を削減した例があります。
- 距離に左右されない: 東紀州のように県内の主要都市から離れた地域でも、移動時間や交通費を気にせず打ち合わせの頻度を保てます。必要に応じて訪問にも対応します。
地場の事情に踏み込んだ対面支援が要る部分は県内企業、独自業務のシステム化と導入後の改善はトムス、という組み合わせも選べます。三重県で紙やExcelに残った作業を整理したい方は、まず無料相談を利用してみてください。オンラインで60分、要件書は不要です。
株式会社コムデック|伊勢からkintone×生成AIの伴走支援を全国へ

会社概要
| 社名 | 株式会社コムデック |
|---|---|
| 所在地 | 〒516-0007 三重県伊勢市小木町484-1 |
| 創業 | 1997年11月 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 代表 | 生田 智之(代表取締役社長) |
| 認定・パートナー | サイボウズ オフィシャルパートナー、みえの働き方改革推進企業 |
| 公式サイト | https://www.comdec.jp/ |
支援メニュー
- kintoneの構築・現場定着の伴走支援
- kintoneと生成AIを組み合わせた業務改善
- グループチャットでの随時相談、オンラインのショートミーティング
- LINE WORKSやクラウド請求書サービスとの連携システム
- IT機器の導入、ネットワーク構築・保守、クラウドサービスの導入・定着支援
主な対応業種: 介護福祉、士業、製造業、サービス業
特徴
株式会社コムデックは、伊勢市に本社を置く1997年創業の会社です。「伊勢からITで日本を元気にする」をビジョンに掲げ、県内だけでなく全国の企業を支援しています。主力はkintoneを中心としたクラウドサービスの導入と定着の伴走支援で、近年はkintoneと生成AIを組み合わせた支援を得意としています。業務改善の成功事例を積極的に公開しており、kintoneの活用法を発信するYouTubeチャンネルやオウンドメディアも運営しているため、検討段階で読み込める材料が豊富です。グループチャットで随時相談を受ける形の伴走は、IT担当者がいない会社でも疑問をため込まずに済む仕組みです。kintoneを軸に業務改善を進めたい三重県の企業が、最初に相談しやすい一社です。
株式会社ジット|IT担当がいない会社のDX顧問になる

会社概要
| 社名 | 株式会社ジット |
|---|---|
| 所在地 | 三重県津市岩田7 |
| 設立 | 2021年4月 |
| 資本金 | 300万円 |
| 代表 | 石崎 一之進 |
| 公式サイト | https://z-it.jp/ |
支援メニュー
- DX顧問サービス(IT担当不在の中小企業に客観的な立場で伴走)
- AI活用実践研修、AI・DX人材育成
- 人材開発支援助成金に対応したAI研修
- Webマーケティング支援、B2Bマーケティング支援
- 各種研修・セミナー
主な対応業種: 建設業、専門サービス業、中小企業全般
特徴
株式会社ジットは、津市に本社を置く2021年設立の会社です。中小企業のAI活用とDX推進を掲げ、なかでも「IT担当不在の中小企業へ」と打ち出したDX顧問サービスが特徴です。社内にITの判断ができる人がいない会社に対して、客観的な立場からAI活用と業務改善を伴走する形をとっています。公式サイトでは、専門サービス業がDX顧問とともにAIエージェントの活用可能性を現場に沿って整理し始めた事例や、建設業がAIエージェントの基礎から活用法までを学んで現場導入の第一歩を踏み出した研修事例を公開しています。人材開発支援助成金に対応したAI研修も用意しており、研修費用を抑えたい場合の相談先になります。従業員全員のITリテラシーを底上げするところから始めたい三重県の企業に向いています。
株式会社メイヴン|集客とシステムを一緒に考える北勢の会社

会社概要
| 社名 | 株式会社メイヴン |
|---|---|
| 所在地 | 〒513-0809 三重県鈴鹿市西条五丁目2-1 エーワンビル1-2 |
| 公式サイト | https://mavens.jp/ |
支援メニュー
- 中小企業のプロジェクト支援、コンサルティング
- システム開発
- Web制作、ブランディング、販売促進の企画
- グローバル展開の支援
主な対応業種: 製造業、サービス業、中小企業全般
特徴
株式会社メイヴンは、鈴鹿市に本社を置く少数精鋭の会社です。中小企業のプロジェクトを広範に支援することを掲げ、デジタル技術、デザイン、販売心理を使い分けて、業界の常識に捕らわれない提案を行う姿勢を打ち出しています。事業の中心はWeb制作やブランディング、販売促進ですが、システム開発とコンサルティングも手がけ、グローバル展開を目指す企業の支援も掲げています。業務改善のシステム化と、その先の集客や販路開拓を同じ相手に相談できるのが特徴です。北勢に拠点を置いているため、鈴鹿や四日市の企業が対面で相談しやすい位置にあります。AI活用そのものより、事業の見せ方と仕組みを一緒に整えたい場合に向く相談先です。
4社の比較表
| 企業名 | 本社所在地 | 強みの裏付け | 主な対応領域 | 向いている段階 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社トムス | 静岡市駿河区(本社)/三重県は全国オンライン対応 | サイボウズ公式kintoneパートナー、料金を公開 | AI活用システム開発/kintone・Zoho導入/業務改善コンサル | 独自業務を必要な範囲からつくりたい |
| 株式会社コムデック | 伊勢市 | 1997年創業、サイボウズ オフィシャルパートナー、事例公開に注力 | kintone×生成AI伴走支援/クラウド導入・定着/IT環境整備 | kintoneを軸に業務改善したい |
| 株式会社ジット | 津市 | AIエージェント研修やDX顧問の事例を公開、助成金対応研修 | DX顧問/AI活用実践研修/Webマーケティング | IT担当がおらず相談相手がほしい |
| 株式会社メイヴン | 鈴鹿市 | 少数精鋭のクリエイティブ集団、中小企業のプロジェクト支援 | コンサル/システム開発/Web制作・ブランディング | 集客とシステムを一緒に整えたい |
社内の相談相手を確保する話と、業務アプリを組み上げる話では、依頼先の選び方が変わります。IT担当がいないのでまず継続的な相談相手がほしいならジット、kintoneを軸に業務改善を進めたいならコムデック、集客とシステムを一緒に整えたいならメイヴン、既存ツールでは吸収できない独自業務を必要な範囲からシステム化したいならトムス、という使い分けが現実的です。コムデックとトムスはどちらもkintoneを扱いますが、kintone上での構築と定着を伴走するのがコムデック、kintoneの標準では収まらない独自要件まで作り込むのがトムス、という違いがあります。
AI導入を成功させる進め方とよくある失敗
三重県でAI導入・業務改善を成功させるには、進め方の順序が効いてきます。最初に取り組みたいのは、自社の業務を棚卸しし、課題に優先順位を付けることです。全部を一気に変えるアプローチは現場負荷が高く、定着しない要因になります。受発注・案件管理・日報・文書作成・集計など、まずは1〜2業務に絞って効果を確かめるやり方が、三重県の中小企業でも成功率の高い進め方です。優先順位は「現状の手間」「改善余地」「現場の合意形成のしやすさ」の3軸で評価するとブレません。県のトライアルサポートと同じく、「小さく始める」のか「業務全体を見直す」のかをこの段階で決めておくと、相談先も選びやすくなります。
システム化を伴う場合は、仕様書の文面だけで判断せず、早い段階で動く画面を見せてもらえるかを確認しておくと安心です。入力項目の並びやステータスの持ち方は、文章で読んだときと実際に操作したときで印象が変わります。試作の段階で現場の担当者に触ってもらえば、「この項目は毎回空欄になる」「この順番だと入力しづらい」といった指摘が本開発の前に出てきます。工場と本社が離れている場合でも、画面を共有しながらのオンライン打ち合わせなら認識を揃えやすくなります。
効果が見えたら、支援会社との伴走フェーズへ移ります。月次で振り返り、現場からの改善要望を翌月の更新に反映するサイクルを回します。AIを使った仕組みも業務アプリも「作って終わり」ではなく「使いながら磨く」もので、数か月かけて業務に馴染ませると定着が進みます。並行して社内のキーマンに研修を受けてもらい、徐々に自社で改善できる体制へバトンを渡す流れが理想です。
よくある失敗は主に3つです。まず、目的を決めずにAIツールだけ契約してしまうケースで、対象業務が曖昧なまま使われずに終わります。次に、小さく試したい段階なのに業務全体の作り直しを相談してしまい、規模も期間も膨らんで止まるケースです。もう一つは、外注に丸投げして社内に運用担当を置かず、改善が止まって放置されるケースです。回避策は、自社の段階を先に決め、身近な業務から小さく試し、社内担当者を必ず1人立てることに尽きます。
まとめ
三重県でのAI導入・業務改善は、自社が「小さく始めたい」のか「業務全体を見直したい」のかを先に決めることで進み方が変わります。県の伴走支援がこの二択で入口を分けていたのは、その判断が相談の質を左右するからです。取り上げた3社はいずれも三重県に本社を持ち、kintoneと生成AIの伴走、IT担当不在の会社のDX顧問、集客とシステムの一体支援という異なる入口を持っています。伊勢志摩・中勢・北勢に分かれているため、自社から近い会社を選ぶ判断もできます。既存ツールでは吸収しきれない独自業務が残っているなら、まずは試作で画面を確かめるところから始めるのが近道です。
kintone・AI活用による業務改善サービスの資料をダウンロード(無料)→
三重県のAI導入・業務改善支援に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 三重県の地元企業と全国対応の会社、どちらにAI導入を頼むべきですか?
A. 県内企業は対面での打ち合わせや現場訪問、自動車部品や水産、観光など地場業種への土地勘が強みです。全国対応はオンライン完結で移動コストがかからず、業種別のひな型を横展開しやすい点が利点になります。三重県は南北に長いため、東紀州のように主要都市から離れた地域では、訪問の頻度がどの程度になるかを先に確認しておくと進め方が読めます。
Q2. 社内にIT担当者がいません。どこから相談すればよいですか?
A. IT担当者がいない会社は珍しくありません。特定のツールを売る会社ではなく、課題の整理から一緒に考えてくれる相手を選ぶのが近道です。三重県内には、IT担当不在の中小企業の顧問として継続的に関わるサービスもあります。三重県産業支援センターのような公的な窓口で、まず何を相談すべきかを整理する方法もあります。
Q3. 三重県でAI導入・業務改善に使える補助金や支援はありますか?
A. 国の「デジタル化・AI導入補助金2026」(旧IT導入補助金)が、対象ツールの導入費の一部に活用できる可能性があります。三重県は2026年度に、専門家の伴走支援を無料で受けられる「みえDX・AIトライアルサポート」を実施しました。今年度の申込は締め切られていますが、生成AIを小さく始める3か月コースと業務全体を見直す5か月コースという構成は、自社の段階を考える参考になります。対象・補助率・上限額は年度で変動するため可否は断定できません。最新情報は国と三重県・各市町の公式ページで確認してください。
Q4. AIを入れると、実際にどの業務がどう変わりますか?
A. AIは魔法ではなく、対象業務を決めて初めて効果が出ます。受発注や在庫の転記をシステム連携で自動化して月あたりの作業時間を減らす、面談記録や報告書の作成を生成AIで速くする、社内文書の検索を短くするといった形です。どの手間をどれだけ減らすかを先に決めると成果を測りやすくなります。
Q5. 何から始めればよいですか?
A. まず自社が「小さく始めたい」のか「業務全体を見直したい」のかを決めます。そのうえで業務を棚卸しし、手間の大きい業務を1つ選んで小さく試すところから始めてください。相談先が未定なら、無料相談や三重県産業支援センターで課題を整理し、複数社の見積もりを総額で比較すると選びやすくなります。
最終更新日: 2026-09-17
