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コラム

【グラフの達人への道 ~中級編その1~】

投稿日:2021年4月20日(日)

データラボの寺島です。

初級編では、「円グラフ」を使ってはダメなパターンについて解説しました。
では、「円グラフ」が強みを発揮するパターンは…。

 例えば、「あなたは週にどのくらいの頻度でお酒を飲みますか?」
といったアンケートの集計結果を表現するとしたら、あなたはどのようなグラフを使いますか。

 棒グラフにした場合、

これでも飲酒頻度の現状は伝わります。ただ、「週2回以上の“のんべえ”割合はどのくらいか」をみたい場合は、「毎日」と「週2~3回」の数字を合算してその大きさをはかる必要があります。もっと感覚的に捉えたいときには、円グラフがおすすめです。

 

円グラフにするとこんな感じです。

「毎日」と「週2~3回」を合わせた“のんべえ”は約3割というのが感覚的に掴むことができますね。全体の中の割合、いわゆる構成比を“パっと見”で掴む場合は円グラフが強みを発揮します。ただし、構成する要素が多すぎる場合は、円グラフだとかえってわかりにくくなってしまう場合があるので、帯グラフや棒グラフにしてみましょう。

 

さらに、飲酒頻度を男女別で比較したい場合は、どうでしょう。円グラフを男性のグラフ、女性のグラフで2つ並べますか?

男性、女性それぞれの状況を掴むことはできますが、男女の差を見てみようとするとちょっと難しいですね。複数の集団・グループを比較する場合は“帯グラフ”がおすすめです。

このように帯グラフにすると、男性と女性の差がわかりやすくなります。この例の場合は2つのグループ間における比較なので、何とか円グラフでも掴むことができますが、比較する集団やグループがさらに多くなってくると、円グラフでは難しくなります。

 帯グラフがおすすめの事例として、そのほか「○○についての5段階評価」をグループ間で比較したい場合などにもよく使います。

 複数の集団・グループ間で構成比を比較するのは「帯グラフ」。

これを理解できたあなたは中級レベル。