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『エネルギー感のシンクロ』トムス社内研修を実施しました

  • 公開日2023年3月31日

先日、私たちトムスの社内研修を実施しました。
弊社の組織開発事業「HiNODE」で提供している研修をはじめとしたサービスは、私たち自身も実際に体験したものを、自分たちの言葉に乗せてお客様にご提供していくことを大切にしているので、今回、社内で実施した研修も体験共有としてコラムにしました。

■研修の目的:今年度取り組みの集大成と来年度に繋がるものにする

トムスでは、今年1年かけて”関係性の質”を高める取り組みを実施してきました。研修だけでも今回で今年3回目です。

なぜ関係性の質を高めるためにここまでするのか、それはまた別のコラムでお話できればと思いますが、一言でいうと「結果を出すため」です。
関係性の質を高めることで結果の質を高めることは、ダニエル・キム氏の「成功循環モデル」で提唱されており、私たちはこのモデル・仮説のもとに結果の質を追求しています。

組織の成功循環モデル
(引用元:https://www.salesforce.com/jp/blog/2016/06/success-theory.html)

・成功循環モデルを見たことはあるけど果たして本当なのか懐疑的でいる
・理論はわかるけどどうしていけばいい?
という方もいらっしゃるかと思います。そんな方には下記の記事がわかりやすいのでシェアいたします。
『ダニエル・キムの「成功循環モデル」を疑ってみよう』

■研修のテーマ:エネルギー感のシンクロ

さて、上記の背景・目的から弊社では今年1年、関係性の質を高める取り組みをしてきました。
そして、これらを踏まえて今回の研修のテーマを「エネルギー感のシンクロ」として実施をしました。
・・・と聞いても抽象的でよくわからないですよね。
先述の成功循環モデルにあるような「循環」というものを考える際に、

  • 自分自身
  • 周りの人、チームメンバー
  • 自分たちが目指す共通ビジョン

これら個人・チーム・組織それぞれの単位で「相互に理解しあい繋がる=シンクロする」ことが、関係の質、思考の質、行動の質を高めていく土台となり、良い循環を生みやすい素地となると考えたため、今回の研修では上記のテーマに設定しました。

海を眺めながら朝ヨガから研修はスタート

研修当日は、企業研修ではまだ珍しいかもしれません、ヨガから1日をスタートしました。
これは心身をリセットしながら自分の感覚に意識を向け、自分自身やこの「場」と繋がっていくプロセスを意識しています。そして、脳がリフレッシュした状態で研修をスタートすることによって成果を高める狙いもあります。

トムスの研修では、過去にこれまで、
「内省を体験し、自己や他者の理解を広げる」
「チームワークについてみんなで考え、対話文化を根付かせる&ベクトルを揃える」
「会社ビジョンについてみんなで対話し、さらによくするアクションを共通化する」
といったステップを踏んできました。
そして今回の「エネルギー感のシンクロ」へと繋がってきています。

これらは決まったステップというものはなく、今回の研修講師であり私たちの「HiNODE」の共同パートナーでもあるPOLiNEの皆さんと一緒に、自分たちで対話を重ねながら丁寧に決めていきました。

弊社でお客様の研修等のサポートをさせていただく際も、支援先の皆さん自身が考える「こうしたい」「こうなりたい」という内発的な想いを対話をしながら言語化し、その想いを大切にしながら構築していきます。

話を社内研修に戻します。
ヨガをしたあとはワークショップ型の研修をスタート。
トムスでは必ず「チェックイン」からスタートします。
チェックインとは、全員で輪になり、今の気持ちや状態を、良い/悪いの判断を交えず、またそれを聞く周りもそういった評価をせずに1人ずつシェアしていく時間のことです。
今抱えているものをその場で吐き出し”手放す”ことで、「今、ここ」の状態、今ここに起きていることに意識を向けることができるようになります。
こうして、ヨガやチェックインを経て、丁寧に頭や体を整えて集中を高めていくのです。

チェックインをした後はプログラムがスタート。
ここからは流れに身を任せて、ありのままの状態で臨むのみです。

今回は、

  • 共感力を高める
  • トムスの現状をシェアする

の2パートに分けて実施しました。

■パート1:共感力を高める

パート1の「共感力を高める」では、「コミュニケーション・カード」というカードを用いながら実施しました。
「最近あったネガティブなこと」をテーマとして4人1組となって1人ずつ主人公となってエピソードをシェアし、周りの3人は、そこから感じたその人のその時の感情と、そこにつながるニーズや信念を、カードから選んでいきメッセージとして主人公に渡していきます。
日々の私たちの行動一つ一つには、そこに至る「その人が持つ前提や価値観」があり、その前提や価値観のもとにアウトプットや行動をしているとも言えます。また、その前提や価値観は本人自身も無意識の中にあるものです。そのため、普段のコミュニケーションでは前提や価値観ではなくアウトプットされた事柄で会話などが展開されているため、なぜその行動や発言に繋がっているのかをお互いに知ることがありません。
今回の共感ワークでは、そういった行動や発言の背景にある感情、前提や価値観について掘り下げていくことで”共感(シンクロ)”が進み、それがジョハリの窓の「開放の窓」の拡大に繋がっていきます。

※使用したカードはこちら→https://lovesmartcards.jp/

ジョハリの窓

■パート2:トムスの現状をシェアする

パート2の「トムスの現状をシェアする」では、トムスを主語としたYes/Noチェックシートを使いながら、会社の現状についてそれぞれの考えをグループ内でシェアしていくことから始まりました。そしてそこから「開放の問い」と「ポテンシャルの問い」を、各グループ1つずつ決め、全体シェアしていきます。開放の問いはいわゆる”できていること”、ポテンシャルの問いは”もっと伸ばしていきたいところ”といった具合です。
この時、グループで1つずつ決める際も、「Yesを選んだ人がこの問いが一番多かったから」というように多数決で決めることはせず対話をしながら数だけでなく質感も考慮して決めていきました。
このワークを通じて「トムス」という共通主語を用いて現状や今後についてシンクロさせていくことができました。

各グループが出した問いに対するワード

パート1は個人(自分自身)と他者、パート2は組織とそれぞれシンクロをさせていったプロセスとなります。

■研修を終えて

今回の研修では「エネルギー感のシンクロ」をテーマに実施をしました。
組織は「組んで」「織りなす」存在であり、そこに参加するメンバーは互いに理解を深め、共通の目的を持って取り組むことが、メンバーは自分らしさを発揮しながら働き、組織の結果に繋がっていくのだと思います。その中で「シンクロ」をテーマとして研修を共有できたことは大きな意味を持つものであったと感じています。
あとは継続することで効果を最大化していく、ということが大切となるので、今後も継続して取り組んでいきます。

また、このコラムを見ていただき、こういった取り組みを自社でも取り入れたい!、話を聞いてみたい!、自社の課題を相談したい!という方がおられましたらお気軽にお問い合わせください。

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