SHIZUOKA cloud lab地方と中小企業に特化した
DX戦略パートナー企業です。
SHIZUOKA cloud lab

COLUMお役立ちコラム

2025年8月7日

kintoneからメールを送信する方法!無料・有料別のおすすめサービス

kintoneで顧客や案件を管理をするケースは多いです。営業の効率化のために、同じシステム内でメールの作成・送信をしたいと考えている担当者の方もいるでしょう。

しかし、kintoneの標準機能だけでは外部へのメール送信はできません。本記事では、kintoneでメール送信を行う方法や、活用できるプラグイン・サービスについて紹介します。

>>トムスのkintone支援サービスを詳しく見る

【この記事で分かること】

  • kintoneの標準メール機能の制限について
  • 無料で利用できるメール送信プラグイン・連携サービス
  • 有料プランの特徴と選び方のポイント

kintone上でメールの送信はできない

kintoneは、顧客や取引先の情報を一元管理できる便利なシステムですが、標準機能で送れるのは社内ユーザー宛ての通知メールのみです。例えば、「レコードが追加・更新されたとき」や「ワークフローで承認されたとき」などです。

ただし、プラグインを追加するか、kintoneと外部サービスを連携させることで、kintoneから外部に向けたメールを送信できるようになります

なお、プラグインや外部サービスとの連携は、kintoneのスタンダードコース以上でないと利用できません。そのため、現在ライトコースをご利用の場合は、まずプランのアップグレードを検討しましょう。

kintoneからメールを送信する方法

kintoneで社外へのメール送信を可能にするプラグイン・サービスには、無料で使えるものと有料で利用するものがあります。

ここでは、外部へのメール送信機能を付与できるプラグインと連携サービスについて、無料版と有料版に分けて紹介します。

無料で利用できるメール送信プラグイン・連携サービス

社外へのメール送信機能を追加する際、コストを抑えられるに越したことはありません。ただし、無料プランには送信数や機能に限度がある場合が多いため、利用目的に応じて慎重に選びましょう。

無料で利用できるkintoneのメール送信プラグイン・連携サービスは、以下の通りです。

  • SendGrid(センドグリッド)
  • Boost! Mail
  • GMail連携プラグイン
  • kMailer(ケイメーラー)

ここでは、上記のプラグインとサービスを紹介します。

SendGrid(センドグリッド)

出典:https://sendgrid.kke.co.jp/blog/?p=4248

SendGridは、世界中で利用されている信頼性の高いメール配信サービスで、kintone向けのプラグインが提供されています。

kintoneのレコードに登録された顧客や取引先情報をもとに、メールを一斉送信することが可能です。無料プランでは、1日100通まで送信可能で、期間制限もないため、小規模運用には十分対応できます。より多くのメールを送信する場合は、有料プランへのアップグレードが可能です。

SendGridのプランとその内容を下表にまとめました。

■費用(税抜)

プラン月額送信通数の上限
Free0円100通/1日
Essential[50k]3,000円
[100k]5,400円
[50k]5万通/月
[100k]10万通/月
Pro[100k]14,000円
[300k]37,500円
[700k]75,000円
[1.5M]125,000円
[2.5M]165,000円
[100k]10万通
[300k]30万通
[700k]70万通
[1.5M]150万通
[2.5M]250万通

※送信通数の上限超過時は追加料金が発生

<kintoneとの紐づけ方はこちら>
https://sendgridjp.github.io/kintone-sendgrid-plugin/

Boost! Mail

出典:https://kintone-booster.com/ja/mail.html

Boost! MailはTISによるメール送信プラグインになります。TISは、kintoneの無料プラグインを数多く提供しているベンダーです。

基本的な機能は完全無料で利用できます。レコード保存時や、「承認」などのプロセスアクション、ボタンクリックをトリガーにメールを送信することも可能です。

基本機能は完全無料で利用可能で、3か月を過ぎるとライセンス購入の案内メッセージが1日1回表示されますが、機能そのものに制限はありません。シンプルで使いやすいインターフェースが特徴で、初めてメール送信機能を導入する企業にもおすすめです。

■費用

無料

※3ヵ月を過ぎると、ライセンス購入を促すメッセージが1日1回表示されます。
メッセージの表示を無くしたい場合は、年額10,000円(kintoneのドメイン毎)の費用がかかります。

<kintoneとの紐づけ方はこちら>
https://kintone-booster.com/ja/mail.html

GMail連携プラグイン

出典:https://www.tis2010.jp/gmail/

Gmail連携プラグインも、Boost! Mailと同様にTISが提供する無料プラグインです。

このプラグインを使うと、kintone上でGmailの送受信が可能になります。既存のGmailアカウントをそのまま使えるため、新たなアカウントの作成や複雑な設定も不要です。

kintoneの画面内でメールの確認・送信が完結するため、業務効率の向上にもつながります。

■費用

無料

<kintoneとの紐づけ方はこちら>
https://www.tis2010.jp/gmail/

メール送信以外の、TISが提供しているkintoneの無料プラグインについては、以下の記事もご参考ください。この記事では、kintoneの活用の幅を広げられる無料プラグインを、TISの提供を含め31選ご紹介しています。

>>kintoneの無料プラグインのおすすめ31選!

kMailer(ケイメーラー)

出典:https://www.kintoneapp.com/kmailer?_gl=1*xbj4jy*_gcl_au*MTk4MDgzNDQwOC4xNzQ4MzA3ODQ2

kMailer(ケイメーラー)は、充実した機能が特徴のメール送信サービスです。30日間の無料お試しは何度でも利用できます。30日間の無料トライアルは何度でも利用できるため、しっかり使い心地を試してから本格導入を検討できます。

無料版でも、メールのテンプレート作成、個別・一斉・予約送信といった基本的な機能を利用可能です。加えて、kintoneでのレコード追加・消去、ステータス更新をきっかけとした自動送信機能や、配信結果の分析など、他の機能も充実しています。

シナリオメールの作成やA/Bテスト、メール開封などのログ取得も可能なので、マーケティングの活用にも最適でしょう。kintoneメールの送信機能はkintone上で、テンプレート作成やマーケティング機能などはkMailerから利用できます。

■費用(税抜)

プラン月額
無料お試し0円(何度でも申込可)
スタンダード18,000円
プレミアム30,000円
プロフェッショナル50,000円

※kintone1環境につき1契約でOK
※年額プランあり

<kintoneとの紐づけ方はこちら>
https://jp.cybozu.help/k/ja/app/plugin/manage/plugin.html

有料のメール送信プラグイン・連携サービス

無料版で機能や送信数に限界を感じる場合は、有料のプラグイン・連携サービスを検討しましょう。有料サービスでは、より高度なメール機能やサポート体制、セキュリティ対策が提供されます。

有料で利用できるkintoneのメール送信プラグイン・連携サービスは、以下の通りです。

  • Mailwise(メールワイズ)
  • メール一斉送信プラグイン
  • メール共有オプション

ここでは、上記のプラグインとサービスを紹介します。

Mailwise(メールワイズ)

出典:https://kintone.cybozu.co.jp/mailwise_connect/

Mailwise(メールワイズ)は、kintoneを運営するサイボウズが提供しているプラグインです。そのため、連携方法が明快で、プログラミング不要で導入できる点が大きな特徴です。

このプラグインを使えば、kintone上で以下の機能が拡張されます。

  • 個別送信
  • 一斉送信
  • レコード詳細画面での送受信履歴の表示
  • テンプレート作成
  • 送信先リストの作成・保存

テンプレート機能を使えば、kintoneの顧客管理アプリに登録された情報を自動で差し込むことができ、入力ミスによるトラブルを防止できます。

加えて、Mailwise上で利用できる機能も活用すれば、さらにできることが広がります。例えば、顧客からの返信対応や分析機能などはMailwise上で可能です。

Mailwiseには2つの料金プランがありますが、kintone上で利用できる機能に差はありません。利用目的に応じて、Mailwise内の機能レベルを選べばよい仕組みになっています。

■費用(税込かは要問合せ)

プラン月額(1ユーザー)
スタンダードコース600円
プレミアムコース1,800円

※5ユーザー以上の契約から利用可
※30日間の無料お試しあり

<kintoneとの紐づけ方はこちら>
https://kintone.cybozu.co.jp/mailwise_connect/settings/

メール一斉送信プラグイン

出典:https://smartat.jp/kintone-solution/mail_send/

メール一斉送信プラグインは、メールの一斉送信だけでなく、年齢や性別といった条件で絞り込んだ相手への送信や、個別送信、HTMLメールの作成にも対応しています。また、氏名やメールアドレスを使用したテンプレート作成も可能です。

費用は年額プランのみで、1ドメイン10万円となっています。

■費用(税抜)

年額 100,000円

※1ドメイン1契約
※15日間の無料お試しあり

<kintoneとの紐づけ方はこちら>
https://jp.cybozu.help/k/ja/app/plugin/manage/plugin.html

メール共有オプション

出典:https://kintone.cybozu.co.jp/option/emailsharingoption.html

メール共有オプションは、kintoneでのメールの送受信を可能にするプラグインです。「未処理」「処理中」などとメールの対応状況が表示されたり、複数の担当者でメールを共有できたりするため、対応漏れを防げます

受信したメールは1クリックで転記できるため、対応したメール内容を蓄積すれば、ナレッジ共有や社内ノウハウの構築にも役立つでしょう。なお、1サブドメイン1契約でOKで、最大利用ユーザーは300人まで対応可能です。

■費用(税抜)

月額 5,000円

(送受信保存メール件数が5,000件を超過すると、5,000件ごとに5,000円が追加でかかります)

※1サブドメイン1契約

<kintoneとの紐づけ方>
https://jp.cybozu.help/k/ja/app/plugin/manage/plugin.html

【結論】kintoneからメール送信するならどのサービスを選ぶべき?

ここまで、有料版と無料版に分け、kintoneでメール送信をするためのサービスを紹介しました。しかし、まだどのサービスを選べばよいか迷う方もいるでしょう。

そこで、各プラグイン・連携サービスについて、下表で比較しました。

SendGridBoost! MailGMail連携プラグインkMailerMailwiseメール一斉送信プラグインメール共有オプション
価格0~/月0~/月無料18,000~/月600~/月100,000/年5,000~/月
無料お試し30日
(何度でも可)
30日15日30日
個別送信
一斉送信
予約送信
自動送信
添付ファイル送信
テンプレート作成
HTMLメール作成
開封ログ確認
マーケティング機能
サポート
有料

メール送信サービスを選ぶ際は、どのような目的でメールの送信機能を使いたいのかで決めましょう。例えば、メルマガの配信を行いたいならマーケティングに関する機能が使えるkMailer、基本的なメール送信機能で足りるのであれば、SendGridやBoost! Mailなら無料で利用できるためコストがかかりません。

まずは無料で利用できるものを使ってみて、機能が足りないようであれば有料のプラグイン・連携サービスの利用を検討してみましょう。

>>kintoneのAPI連携とは?外部サービスとの連携事例を紹介

まとめ

kintoneは標準機能では外部へのメール送信ができませんが、プラグインや外部サービスと連携することで、社外へのメール送信が可能になります。

提供されているサービスは無料・有料どちらもあり、それぞれに特徴があります。例えば、SendGridやBoost! Mailは無料で手軽に始められますが、送信数や機能に制限があります。
一方、kMailerのような有料サービスはコストはかかるものの、豊富な機能と高い操作性で本格的な運用にも対応できます。

どのサービスを選ぶかは、どんな目的でメールを使いたいのかが重要です。単純な連絡業務であれば無料サービスで十分ですが、マーケティング活動や大量配信が必要な場合は有料サービスを検討しましょう。

自社に適したkintoneの活用方法についてお悩みなら、kintone支援サービスを提供しているトムスにお任せください。今回は「kintoneからメールの送信を行いたい」というお悩みを解決できるプラグインや連携サービスを紹介しましたが、kintoneを利用するうえで「これができたらいいのに」と思うことはほかにもあるはずです。

そういったお悩みも、トムスの伴走支援をご利用いただくことで解決できます。必要であればトムスの伴走支援も活用しつつ、kintoneでさらなる業務の効率化を目指しましょう。

>>トムスのkintone支援サービスを詳しく見る