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COLUMお役立ちコラム

2025年12月26日

kintoneアプリの作り方は?便利な機能や作成時のポイント

業務を効率化するために専門のシステムの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。しかし、カスタムシステムの開発には高額な費用と時間がかかるため、導入を躊躇する企業も少なくありません。kintoneなら、プログラミングの専門知識がなくても、自社の業務に合わせたオリジナルの業務システムを簡単に作成できます。

本記事では、kintoneアプリの基本的な作り方、実際の作成手順、運用時のポイントについて詳しく解説します。「どこから手を付ければいいのか」「どのように設計すれば使いやすいのか」「社内で運用できるか不安」と悩んでいる担当者様は、ぜひ参考にしてください。

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>>kintoneとは?概要や特徴をわかりやすく解説

【この記事で分かること】

  • kintoneアプリの4つの作成方法
  • アプリ作成の具体的な手順と便利なフィールド
  • アプリを作成する際に押さえておくべきポイント

 

kintoneアプリの作り方

kintoneアプリの作り方は大きく分けて4つあります。自社の要件や既存データの状況に応じて、最適な方法を選択することが重要です。

作り方詳細
ゼロから作る業務に合わせて自由に作る方法
ExcelやCSVを読み込んで作る読み込んだデータをもとにアプリを作成する方法
サンプルアプリを調整するkintoneが用意した「ひな形」を使う方法
既存アプリのデータを活用して作る作成済みアプリをコピー・テンプレートを用いて作る方法

ここでは、それぞれの作り方について詳しく解説していきます。

ゼロから作る

まずは、パーツを自由に組み合わせてオリジナルの業務システムを作成する方法です。自社の業務内容やフローに最適化されたアプリを一から設計したい場合に適しています。

kintoneのアプリ作成画面には、「フィールド」と呼ばれる入力項目が左側に並んでいます。「フィールド」を右側の作業スペースにドラッグ&ドロップして配置することで、入力フォームの構築が可能です。

例えば、顧客リストアプリを作成する場合、「文字列(1行)」フィールドを追加し、フィールド名を「先方担当者名」と設定すれば、顧客名を入力する欄が完成します。

このように、アプリの目的に合わせて必要なフィールドを組み合わせることで、簡単に作成可能です。

ExcelやCSVを読み込んで作る

ExcelやCSVファイルを読み込んでアプリを作成する方法は、既存のデータをそのままkintoneに移行したい場合に非常に有効です。

この方法では、ファイルの内容に応じたアプリの生成からデータ入力までが自動的に行われます。そのため、アプリを一から作成し、所有するデータを手入力する手間を省くことが可能です。

例えば、Excelに「会社名」「部署」「先方取引名」といった項目がある場合、それをもとにアプリのフィールドが自動で配置され、同時にExcelデータも入力済みの状態でスタートできます。

画像引用:https://jp.cybozu.help/k/ja/app/setup/app_csv/add_app_excel.html

画像引用:https://jp.cybozu.help/k/ja/app/setup/app_csv/add_app_excel.html

また、読み込み精度を高めるために、Excelファイルは事前に整えておくのがおすすめです。

アプリを作成する際は、ポータル画面にあるアプリの『+』ボタンをクリックし、『Excelを読み込んで作成』または『CSVを読み込んで作成』を選択してください。

サンプルアプリを調整する

サンプルアプリとは、目的に合わせて必要なフィールドがあらかじめ配置されたアプリのひな型です。例えば『顧客リスト』というサンプルアプリには、顧客情報の管理に必要なフィールドが最初から配置されています。

画像引用:https://kintone-sol.cybozu.co.jp/apps/031-kokyaku-list.html

サンプルアプリは、そのまま利用することも、フィールドの追加や削除、レイアウトの変更などのカスタマイズも可能です。目的に合うサンプルアプリがあれば、ゼロから構築するよりも手間をかけずにアプリを作れます。

サンプルアプリはkintoneのアプリストアから簡単に追加でき、すべて無料で利用可能です。

>>kintoneのアプリは無料?利用の流れやできないことを解説

既存アプリのデータを活用して作る

既存アプリのデータを活用してアプリを作成する方法も、一からアプリを作るより手間を省けます。作成方法は以下の3つです。

[1]ほかのアプリを流用する作成済みのアプリをコピーする方法です。フィールドだけでなく、通知やアクセス権といった基本設定も引き継がれます。Slack連携といった一部の設定は引き継がれません。
[2]登録済みのテンプレートを利用する作成済みのアプリをテンプレート登録しておき、そのひな形を使ってアプリを作る方法です。引き継がれるのはフィールドのみです。
[3]テンプレートファイルを読み込むテンプレート化されたアプリのひな型をファイル形式で保存していた場合に、そのファイルを読み込んでアプリを作る方法です。別環境のkintoneで作成されたテンプレートも利用できます。引き継がれる項目は[2]と同じです。

いずれも、ポータル画面にあるアプリの『+』ボタンをクリックし、「新しくアプリをつくる」から行えます。

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kintoneアプリの作成手順

kintoneアプリの作り方は4つありますが、ここでは基本となる「はじめから作成」を使って、顧客リストアプリを作る手順を例に紹介します。

実際の作成プロセスを理解することで、自社の業務に最適なアプリ構築がスムーズに進められるでしょう。

【1】アプリ作成画面を開く

まず、ポータル画面にあるアプリの『+』ボタンをクリックし、『はじめから作成』を選択してください。

すると、アプリ作成画面が表示されます。

画像引用:https://jp.cybozu.help/k/ja/app/setup/create_app/tutorial.html

【2】フィールドを配置する

作成するアプリの目的に応じて、必要なフィールドを配置していきましょう。

今回は顧客リストアプリを作成するので、以下の項目を配置していきます。

顧客番号、作成者、登録日、顧客ランク、会社名、部署名、先方担当者名、郵郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、見積書(添付ファイル)

フィールドには、さまざまな種類があります。

ここでは、特に便利なフィールドをいくつか見ていきましょう。

ラジオボタン・チェックボックス・ドロップダウン・複数選択フィールド

画像引用:https://kintone.cybozu.co.jp/support/arukikata/pages/02-05.html

以下の4つのフィールドは、毎回決まった選択肢から入力を行う場合に便利です。

ラジオボタン<詳細>
すべての選択肢を表示し、その中から1つだけ選択させる入力欄です。
<利用シーン>
顧客の重要度を「A・B・C」などで分類したい場合に活用できます。
ドロップダウン<詳細>
選択肢を隠した状態で表示し、その中から1つを選択させる入力欄です。
<利用シーン>
営業担当者を選択したい場合に便利です。
チェックボックス<詳細>
すべての選択肢を表示させ、その中から選択させる入力欄(複数の選択も可)です。
<利用シーン>
顧客が連絡を受け取れる曜日を「月〜日」で選んでもらう際に役立ちます。
複数選択<詳細>
項目数が少ない場合はすべての選択肢が表示、多い場合はスクロール式で表示され、その中から選択させる入力欄(複数の選択も可)です。
<利用シーン>
購入したサービスや商品を入力したい場合に活用できます。

計算フィールド

画像引用:https://kintone.cybozu.co.jp/support/arukikata/pages/02-05.html

計算フィールドを使うと、入力した数値をもとに自動で計算結果を表示できます。手作業で計算する手間を省けるため、入力ミスを防ぎ、作業効率を大幅に向上させられるでしょう。

単価や数量の入力欄は『数値フィールド』を、その合計金額を算出する部分には『計算フィールド』を配置します。また、『テーブルフィールド』を活用すれば、複数の商品やサービスを種類ごとに計算でき、必要に応じて行を自由に増減することが可能です。

ルックアップフィールド

画像引用:https://kintone.cybozu.co.jp/support/arukikata/pages/02-05.html

ルックアップフィールドを使うと、ほかのアプリにある情報を簡単に取得して、自動で入力欄に反映できます。例えば、見積書アプリで顧客情報を入力する際、顧客リストアプリの氏名・会社名や、商品情報アプリの品目名・単価を手入力せず取り込めます。

入力作業の手間を大幅に削減でき、ヒューマンエラーも防げるでしょう。

関連レコード一覧フィールド

画像引用:https://kintone.cybozu.co.jp/support/arukikata/pages/03-05.html#section03

関連レコード一覧フィールドは、条件に一致したデータを一覧表示します。同一アプリのデータだけでなく、ほかのアプリにあるデータも表示できるのが大きなメリットです。

例えば、顧客データと案件データを別々に管理している場合、このフィールドを使えば顧客に紐づく案件情報を一画面でまとめて確認できるようになります。これにより、別のアプリを開いて該当のデータを探す手間が省け、作業効率がアップします。

【3】フィールドを調整する

フィールドを配置したあとは、見やすさや入力のしやすさを意識して整えていきましょう。

  • フィールドの大きさを調整する
    フィールドは、伸ばしたい方向にドラッグするだけで横幅や縦幅を簡単に変更できます。全体のバランスや入力内容のボリュームに応じて調整しましょう。

  • フィールド名などを変更する
    各フィールドの右上にカーソルを乗せると歯車のアイコンが表示されるので、『設定』をクリックします。

表示された画面で任意のフィールド名を入力、あるいはフィールド名を表示させないことも可能です。フィールドへの入力を必須項目にすれば、入力漏れを防止できます。

すべてのフィールドを調整すると、以下のようになります。

【4】アプリの名称とアイコンを変更する

作成したアプリが複数ある場合、どれがどの業務用なのかが一目でわかるように、アプリの名称とアイコンの設定を行いましょう

例えば、部署別に日報アプリを作成している場合、すべて「日報」としてしまうと区別がつきません。そのため、「営業部|日報」「総務部|日報」のように一目で内容がわかる名前にすると効果的です。

アイコンはあらかじめ用意されたものを使用することもできますが、オリジナルのアイコンを設定することも可能です。

【5】アプリを保存・公開する

左上にある『フォームを保存』をクリックし、次に右上にある『アプリを公開』をクリックすると、アプリを利用できるようになります。

引用:https://jp.cybozu.help/k/ja/app/setup/create_app/tutorial.html

公開したアプリは、ポータル画面のアプリから確認可能です。

kintoneアプリを作る際のポイント

kintoneの大きな強みは、誰でも簡単にアプリを作成できる点です。しかし、その自由度の高さゆえに、設計や運用に関する工夫が欠かせません。

ここでは、アプリを作成する際に押さえておくべき、以下のポイントについて解説します。

  • アクセス権限などの設定を行おう
  • アプリを整理しよう
  • マスタアプリは管理者が作成しよう
  • アプリの設計ルールを整備・周知しよう

アクセス権限などの設定を行おう

アプリをより便利に、そして安全に運用するために、アプリの作成とあわせてアクセス権などを設定しておきましょう

アプリの作成画面にある『設定タブ』では、以下のような設定が行えます。

一般設定アプリの概要を入力し、アプリの目的などを共有できる設定です。管理者の連絡先を記載しておくことで、使い方の確認やトラブル発生時の連絡もスムーズに行えます。

画像引用:https://jp.cybozu.help/k/ja/app/setup/followup/appearance.html

通知レコードの編集やコメントが投稿された際、指定したユーザーに通知を送ることが可能です。
カスタマイズ/サービス連携プラグインによる機能拡張や外部サービスとの連携設定ができます。
アクセス権アプリ全体・レコード単位・フィールド単位で、閲覧や編集の権限を設定できます。担当者の不在によって業務が滞ることのないよう、アプリ全体の権限は複数人に付与しておくと良いでしょう。

※一例

アプリを整理しよう

アプリを作成したものの、時間が経つにつれて使わなくなってしまうケースは少なくありません。そのまま残しておくと、目的が重複するアプリがある場合にどちらを使えばよいか迷い、業務に混乱が生じる可能性があります。

そのため、不要になったアプリは定期的に削除して整理しましょう。また、アプリを増やしすぎると管理が複雑になるため、作成前に本当に必要かを見極めることも大切です。

アプリの数が多くなった際は、プラグインを使ってアプリをカテゴリ分けすると目的のアプリを探しやすくなります。作成中のアプリについては、名称に【作成中】と付けておくと、誤って利用されるのを未然に防げるでしょう。

マスタアプリは管理者が作成しよう

マスタアプリとは、顧客情報や商品情報といった、共通して使用するデータを管理するためのアプリです。kintoneはアプリ間でデータを紐づけられるため、マスタアプリを管理者が作成・管理することで、データの正確性や統一性を保ちやすくなります。

アプリの設計ルールを整備・周知しよう

kintoneは、誰でも手軽にアプリを作成できるのが大きな特長です。ただし、その自由度の高さゆえに、各自が独自のルールでアプリを作ってしまうと、アプリが乱立し、管理が煩雑になる恐れがあります。さらに、動作が重くなるなど、kintone全体のパフォーマンスに影響が出る場合もあります。

こうした事態を防ぐため、アプリの名称の付け方、アイコンの選び方、プラグインや外部サービスの利用ルールなどを明確にしておきましょう。

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まとめ

kintoneは、プログラミング知識がなくても、誰でも簡単に業務アプリを作成できるプラットフォームです。アプリ構築の方法も多様で、ゼロから作成、既存データの読み込み、サンプルアプリの活用、既存アプリの流用と、複数の方法から自社に最適な形を選べます。

しかし、その高い自由度ゆえに、設計や運用ルールの整理が極めて重要です。アプリ作成時のアクセス権設定、整理・管理方法の確立、マスタアプリの一元管理、設計ルールの整備といった準備を進めることで、組織全体で効率的にkintoneを活かせるようになります。アプリを簡単かつ柔軟に作れるkintoneだからこそ、チーム全体でスムーズに活用できる環境の整備が大切です。

トムスでは、kintoneの導入から活用までをトータルで支援する伴走型サポートやレクチャー教室を提供しています。現場の業務にフィットしたオリジナルアプリの作成も可能です。チーム全体で安心して使える環境づくりを通じて、業務の効率化と最適化を支援します。

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