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Claude(クロード)とは?ChatGPTとの違いと企業での活用法を解説
「生成AIを業務に取り入れたいけれど、ChatGPTとClaudeのどちらが自社に合うのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。生成AIツールは種類が増え、それぞれに得意分野があるため、比較検討の段階でつまずいてしまうケースも少なくありません。
Claude(クロード)は、AIの安全性研究に力を入れる米国企業Anthropic(アンソロピック)が開発した対話型の生成AIです。自然な文章作成や長い資料の読み込みを得意とし、ビジネス用途で注目を集めています。
本記事では、Claudeの基本的な特長からChatGPTとの具体的な違い、企業での活用シーン、導入時の注意点、業務での始め方までをまとめました。自社に合ったAIツール選びの判断材料として、ぜひお役立てください。
【この記事で分かること】
- Claude(クロード)の基本的な特長と開発元
- ClaudeとChatGPTの具体的な違い
- 企業でのClaudeの活用シーン
- 導入のメリットと押さえておきたい注意点
- 業務でClaudeを使い始めるステップ
Claude(クロード)とは?
Claude(クロード)は、対話形式で文章の作成・要約・翻訳・分析などをこなす生成AIです。まずは、その開発元と基本的な特長から見ていきましょう。
Claudeの開発元と基本概要
Claudeを開発しているのは、米国のAI企業Anthropic(アンソロピック)です。Anthropicは、OpenAI出身のメンバーによって2021年に設立された企業で、AIの安全性(セーフティ)を重視した開発方針を掲げていることが大きな特徴です。
Claudeはブラウザや専用アプリ(iOS・Android・デスクトップ)から利用でき、質問への回答だけでなく、文章の作成や要約、資料の読み込み、プログラムのコード生成など幅広い作業に対応します。日本語にも自然に対応しているため、社内資料の作成やメール文面の下書きといった実務でも活用しやすいツールです。
近年のClaudeは、単に質問に答える対話型AIから一歩進み、指示した作業を自律的に進める「AIエージェント」としての性格を強めています。資料の作成やリサーチといった一連の作業をまとめて任せられる方向に進化している点も、ビジネス用途で注目される理由の一つです。
Claudeの主な特長
Claudeがビジネス用途で選ばれる主な理由として、次のような特長が挙げられます。
- 長い文章や資料の読み込みに強い:一度に扱える情報量が多く、長い契約書やマニュアル、議事録などをまとめて読み込ませて要約・分析させる使い方に向いています。
- 自然で読みやすい文章を生成しやすい:日本語のビジネス文書でも、違和感の少ない丁寧な文章を作成しやすい傾向があります。
- 安全性への配慮:不適切な出力を抑える設計になっており、企業が安心して使いやすい方針が取られています。
- 作った内容をその場で確認できる:文章や簡単な資料、図などを画面上で確認しながら修正を重ねられる機能が用意されています。
- 作業を任せられるエージェント機能:調べ物や資料づくりなど、複数の手順が必要な作業を自律的に進めてもらえる機能が拡充されています。
Claudeのモデルの種類
Claudeには、用途に応じて複数のモデル(AIの種類)が用意されています。大きく分けると、次の3つの系統があります。
- 高性能モデル(Opus系):複雑な分析や高度な文章作成など、難易度の高い作業に向いた最上位モデルです。
- バランス型モデル(Sonnet系):性能と処理速度のバランスに優れ、日常的な業務利用の中心となるモデルです。
- 軽量・高速モデル(Haiku系):素早い応答を重視した、シンプルな作業向けのモデルです。
2026年8月時点では、最新世代としてClaude 5シリーズ(Opus 5・Sonnet 5など)が提供されています。モデルの名称やバージョンは頻繁に更新されるため、最新の構成は公式サイトでご確認ください。基本的には、上記3系統の「どの役割のモデルか」を押さえておけば、実務での選択に迷うことは少ないでしょう。
ClaudeとChatGPTの違い
生成AIの比較でよく話題になるのが、ClaudeとChatGPT(OpenAI社が提供)の違いです。どちらも高性能な対話型AIですが、得意分野や使い勝手に違いがあります。ここでは主なポイントを整理します。
開発元・設計思想の違い
ChatGPTは、OpenAI社が提供する対話型AIの代表格です。文章生成に加え、画像生成や音声対話、拡張機能(GPTs)による機能追加など、幅広い機能を持つオールインワン型のツールとして発展してきました。
一方のClaudeは、Anthropicが安全性と実務での使いやすさを重視して開発したツールで、長文の読み込みや自然な文章作成に強みがあります。どちらが優れているというより、設計思想の違いが得意分野の違いにつながっていると考えると分かりやすいでしょう。
得意分野・使い勝手の違い
ざっくりとした傾向として、次のような使い分けが考えられます。
- 画像生成や音声機能、幅広い用途を1つで済ませたい場合は、機能の豊富なChatGPTが向いています。
- 長い資料の要約や、丁寧なビジネス文書の作成を重視する場合は、Claudeが力を発揮しやすい傾向があります。
実際には両方を試して、業務内容に合う方を選ぶのがおすすめです。用途によって使い分ける企業も増えています。
料金・プランの違い
個人向けの標準的な有料プランは、ClaudeもChatGPTもおおむね月額20ドル前後で、価格帯は近い水準です。ただしプランの構成には違いがあり、ChatGPTは無料・低価格帯を含めた複数の段階が用意されているのに対し、Claudeは上位プランに開発支援機能などが含まれる構成になっています。法人向けには、どちらもチーム利用向けプランや大企業向けプランが用意されています。
料金やプラン構成は変更されることが多いため、導入前には各社の公式ページで最新情報をご確認ください(※本記事は2026年8月時点の情報です)。
ClaudeとChatGPTの比較表
ここまでの違いを一覧にまとめると、次のようになります。
| 項目 | Claude(クロード) | ChatGPT |
|---|---|---|
| 開発元 | Anthropic(米国) | OpenAI(米国) |
| 設計の特徴 | 安全性・実務での使いやすさを重視 | 幅広い機能を備えたオールインワン型 |
| 得意分野 | 長文の読み込み・要約、自然な文章作成 | 画像生成・音声・多機能な作業全般 |
| 個人向け標準プラン | 月額20ドル前後 | 月額20ドル前後 |
| 法人向けプラン | チーム向け・大企業向けを用意 | チーム向け・大企業向けを用意 |
※料金・仕様は各社公式の変更により異なる場合があります(2026年8月時点)。
なお、Claudeのビジネス向け機能については、Claude Coworkとは?ChatGPTやClaude Codeとの違いを解説した記事でも詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
Claudeで企業ができること(活用シーン)
Claudeは、日々の業務の中でさまざまな場面に活用できます。ここでは、中小企業でも取り入れやすい代表的な活用シーンを紹介します。
文章作成・議事録の要約
会議の議事録や長い報告書を読み込ませて、要点を短くまとめてもらう使い方です。「A4で10ページの資料を、要点3つに整理して」といった依頼にも対応でき、情報の整理にかかる時間を大きく減らせます。
資料作成・メール文面の作成
提案資料の構成案づくりや、取引先へのメール文面の下書きにも活用できます。伝えたい内容を箇条書きで渡すだけで、丁寧な文章に整えてくれるため、文章作成が苦手な方のサポートにもなります。
リサーチ・データの整理
調べ物の下調べや、集めた情報の分類・整理にも役立ちます。表形式でまとめてもらったり、複数の情報を比較して整理してもらったりすることで、資料作成の前段階の作業を効率化できます。
コーディング・システム開発の支援
Claudeはプログラムのコード生成やチェックにも強く、社内の簡単な業務ツール作成やシステム開発の補助にも使われています。専門的な開発だけでなく、表計算の関数を教えてもらうといった身近な使い方も可能です。
企業がClaudeを導入するメリットと注意点
Claudeを業務に取り入れることには多くのメリットがある一方で、企業として押さえておきたい注意点もあります。両方を理解したうえで導入を検討しましょう。
Claude導入のメリット
- 定型業務の時間短縮:文章作成や資料の要約など、時間のかかる作業を効率化できます。
- 属人化の解消:文章作成のスキルに差があっても、一定の品質でアウトプットを出しやすくなります。
- 長い資料の扱いやすさ:大量の資料を読み込ませて活用できるため、情報整理の負担を減らせます。
導入時に気をつけたい注意点
一方で、業務で生成AIを使う際には次の点に注意が必要です。
- 機密情報の取り扱い:入力した情報の扱いはプランやサービスによって異なります。社外秘の情報を入力する際には、利用規約やプランの仕様を確認しましょう。
- 出力内容の確認:生成AIの回答が必ずしも正確とは限りません。重要な内容は必ず人の目で確認することが大切です。
- 社内ルールの整備:誰がどのように使うのか、社内のガイドラインを整えておくと安心して活用できます。
Claudeを業務で活用する始め方
Claudeの導入は、いきなり全社展開する必要はありません。段階を踏んで進めるのがおすすめです。
まずは個人プランで試す
Claudeには無料で試せるプランがあります。まずは担当者が個人で使ってみて、自社の業務にどう役立つかを確かめてみましょう。本格的に使うようになったら、有料プランへの切り替えを検討すると無駄がありません。
法人での本格導入・社内展開
複数人で活用する段階になったら、チーム向けのプランを利用すると管理がしやすくなります。あわせて、前述の社内ガイドラインを整備しておくことで、安全に活用を広げられます。
既存ツールとの連携で効果を高める
生成AIは、単体で使うだけでなく、社内で使っている既存ツールと組み合わせることで効果が高まります。たとえば業務アプリのkintone(サイボウズ社が提供)や、CRM/SFAのZohoとAIを連携させることで、日々の業務の自動化を進められます。
自社に合った導入の進め方が分からない場合は、専門家に相談しながら進めるのがおすすめです。トムスでは、中小企業のAI活用を導入検討から社内定着までサポートしています。
まとめ
Claude(クロード)は、AnthropicがAIの安全性を重視して開発した生成AIで、長い資料の読み込みや自然な文章作成を得意としています。近年は、作業を自律的に進めるAIエージェントとしての機能も拡充されています。ChatGPTが幅広い機能を備えたオールインワン型であるのに対し、Claudeは実務での使いやすさに強みがあり、業務内容によって使い分けるのがおすすめです。
企業での活用にあたっては、まず個人プランで試し、段階的に社内へ広げていく進め方が無理なく取り組めます。その際は、機密情報の取り扱いや社内ルールの整備にも気をつけましょう。既存ツールとの連携まで見据えることで、より大きな業務効率化につながります。
「自社の業務にどう活かせるか相談したい」「導入の進め方が分からない」という方は、トムスのサポートチームまでお気軽にご相談ください。地方と中小企業のDXに特化したパートナーとして、御社に合ったAI活用をご提案します。
監修者
中川 豊章
株式会社トムス 代表取締役
