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COLUMお役立ちコラム

2026年9月11日

法人向けMicrosoft 365の料金とプラン比較|従業員数別の選び方【2026年7月改定対応】

Microsoft 365のロゴ

2026年7月1日に法人向けMicrosoft 365の価格が改定されました。Business Basicは899円から1,049円、Business Standardは1,874円から2,098円へ。Business Premiumは3,298円で据え置きです。改定後の料金表と、従業員数別のプランの選び方をまとめました。

いま自社のプランを見直すなら、この改定後の数字で考える必要があります。改定前の料金表をもとに試算すると、100ユーザーで年間26万円ほど見込みがずれます。

2026年7月改定後の料金表

すべて1ユーザーあたりの月額です(年間契約の月額換算・税抜)。

中小企業向け(Business系・300ユーザーまで)

プラン月額改定前主な内容
Apps for business1,499円1,236円デスクトップ版Officeアプリのみ。メール・Teamsなし
Business Basic1,049円899円Web版Office、Exchangeメール、Teams、OneDrive 1TB
Business Standard2,098円1,874円Basic+デスクトップ版Office
Business Premium3,298円3,298円Standard+Intune、Defender for Office 365

大企業・高セキュリティ向け(Enterprise系・ユーザー数上限なし)

プラン月額改定前主な内容
Office 365 E11,499円1,499円Web版Office、Exchange、Teams、SharePoint
Apps for enterprise2,098円1,799円デスクトップ版Officeアプリのみ(ユーザー数上限なし)
Office 365 E33,898円3,448円デスクトップ版Office+コンプライアンス機能
Microsoft 365 E35,847円5,397円E3+Windowsライセンス、Intune
Microsoft 365 E58,995円8,545円E3+高度な脅威対策、Power BI Pro、電話会議
Microsoft 365 F1449円337円現場向け。Web版Officeなし
Microsoft 365 F31,499円1,199円現場向け。Web版Officeあり

既存契約に新価格が適用されるタイミング

2026年7月1日以降の新規契約は、はじめから新価格です。すでに契約している場合は、7月1日以降にやってくる最初の更新日から新価格に切り替わります。年間契約を4月に更新した会社なら、次の切り替えは2027年4月です。

自社がいつから新価格になるかは、契約の更新月で決まります。まだ把握していない場合は、Microsoft 365管理センターの請求情報か、契約している販売パートナーの請求書で確認できます。

Business系とEnterprise系、どちらを見るか

分かれ目は300ユーザーです。

Business系は300ユーザーまでという上限があります。従業員が300名を超える会社、または近いうちに超える見込みがある会社は、Enterprise系で組むことになります。

もうひとつの分かれ目はセキュリティ要件です。金融・医療・官公庁向けの業務など、監査ログの保全やデータ持ち出しの制御を求められる場合は、300名以下でもEnterprise系(E3以上)を選ぶ判断があります。

逆に言えば、300名以下で特別な規制要件がなければ、Business系の4プランから選べば足ります。 以下はBusiness系を中心に整理します。

従業員数別の選び方

〜10名

Business Basic(1,049円)から始めて、必要になったらStandardへ。

10名以下の会社なら、月々の差は10名でStandardとの差額が10,490円です。年間で12万円強。まずBasicで会社のメールアドレスとTeamsを整えて、Excelの作り込みが増えてきた部署だけStandardに上げる、という組み方ができます。

判断材料はひとつです。デスクトップ版のExcelが要るかどうか。Web版のExcelはマクロが動かず、大きなファイルの動作も重くなります。見積書や請求書をExcelで作っているなら、最初からStandardのほうが手戻りがありません。

10〜50名

Business Standard(2,098円)が標準。

この規模になると、部署ごとに使い方が分かれてきます。全員をStandardにしておくのがいちばん管理が楽です。30名なら月62,940円、年755,280円。

ここでBasicとStandardを混ぜると、「あの人のPCではファイルが開けない」といった相談が情報システム担当に集まります。ライセンス費を月1,000円削るために、その対応時間を使うのは割に合いません。

50〜300名

Business Premium(3,298円)を検討する規模。

50名を超えたあたりから、退職者のアカウント削除漏れ、私物端末からのアクセス、なりすましメールといった問題が実際に起こり始めます。Premiumに含まれるIntune(端末管理)とDefender for Office 365(メールの脅威対策)は、この段階で効いてきます。

注目したいのは、2026年7月の改定でPremiumだけが据え置かれたことです。改定前はStandardとの差が1,424円でしたが、改定後は1,200円に縮まりました。100名で見ると、Premiumへ上げる追加費用は年間144万円。同じ機能を他社製品で揃えると、端末管理とメールセキュリティで1ユーザーあたり月1,000円前後かかることを考えると、比較する価値のある差です。

300名超

Enterprise系(E3以上)へ。

Microsoft 365 E3は5,847円。Business Premiumとの差額2,549円で、Windowsのライセンスとより細かい権限制御が付きます。PCを更新するタイミングでWindows Pro相当のライセンスをまとめられるため、端末調達と合わせて計算すると見え方が変わります。

5年間の総額で比べる

100ユーザーで5年間使った場合の総額です。

プラン月額100ユーザー・5年の総額
Business Basic1,049円6,294,000円
Business Standard2,098円12,588,000円
Business Premium3,298円19,788,000円
Microsoft 365 E35,847円35,082,000円

※税抜・年間契約の月額換算で単純計算したもの。実際は人数の増減と契約更新のタイミングで前後します。

今回の改定でStandardは224円上がったので、100ユーザーだと年間268,800円、5年で1,344,000円の増加です。予算を組み直す規模になります。

導入の進め方

要件を決めずにライセンスだけ買うと、あとで使われないまま費用だけ残ります。順番は次のとおりです。

1. いまの環境を数える

使っているPCの台数、メールアドレスの数、Officeのバージョン、ファイルサーバーの容量。この4つが分かれば、必要なライセンス数とプランはほぼ決まります。

2. 20〜30名で試す

情報システム部門だけでなく、実際に使う部署を1つ入れます。営業か経理が向いています。ここで出た「使いにくい」を潰さずに全社展開すると、定着しません。

3. 移行のタイミングを決める

メールの移行は業務が止まらない週末に寄せます。既存のメールをどこまで持っていくかは、この段階で線を引きます。過去3年分だけ移す、という決め方でも実務は回ります。

4. 使い方の説明をする

管理者向けと利用者向けを分けます。利用者向けは1回30分で足ります。長い研修より、最初の1週間に質問を受ける窓口を置くほうが効きます。

5. 3か月後に見直す

Microsoft 365管理センターの利用状況レポートで、ログインしていないアカウントとTeamsの利用率を見ます。使われていないライセンスは、次の更新でプランを下げるか外します。

費用を上げないための運用

改定で単価が上がった分は、使い方の見直しで戻せる余地があります。

全員一律をやめる。 工場や店舗で共有PCを使う従業員は、F3(1,499円)で足りることがあります。Standardとの差は599円。50名分なら年間359,400円です。

使われていないアカウントを消す。 退職者のアカウントが残っていると、そのまま課金され続けます。四半期に一度、在籍者名簿と突き合わせる運用を決めておきます。

月間契約を年間契約に切り替える。 月ごとの契約は年間契約より単価が高く設定されています。人数が安定している部分は年間契約に寄せます。

Teamsを含まないプランを検討する。 すでに他社のチャットツールを使っている場合、Teams非同梱のプランを選べます。価格は販売パートナーへの見積もり依頼で確認してください。

Office 2021を使っている場合は、10月13日が先です

社内に買い切りのOffice 2021が残っている場合、プラン検討より先に確認すべき期限があります。Office 2021のサポートは2026年10月13日に終了します。 延長サポートはありません。

移行先はOffice 2024を買い直すか、Microsoft 365に切り替えるかの2つです。台数が多い会社ほど、買い切りを買い直すたびに発生する調達と展開の手間が積み上がるため、この機会にMicrosoft 365へ寄せる判断をする会社が増えています。

買い切りとサブスクの費用差はOffice 365の買い切り版はどれ?Office 2024の価格とMicrosoft 365の違いで整理しています。

まとめ

  • 2026年7月1日に法人向けMicrosoft 365の価格が改定された。Business Basic 1,049円、Business Standard 2,098円、Business Premiumは3,298円で据え置き
  • 既存契約は、7月1日以降にやってくる最初の更新日から新価格になる
  • 300ユーザーまでで特別な規制要件がなければBusiness系の4プランで足りる
  • 10名以下はBasic、10〜50名はStandard、50名超はPremiumが目安。StandardとPremiumの差は1,200円まで縮まった
  • 単価が上がった分は、共有PC利用者のF3への振り分けと、使われていないアカウントの整理で戻せる

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よくある質問

Q. Microsoft 365の法人プランは2026年7月にいくら上がりましたか。
A. Business Basicが899円から1,049円、Business Standardが1,874円から2,098円、Apps for businessが1,236円から1,499円になりました。Business Premiumは3,298円で据え置きです(年間契約の月額換算・税抜)。
Q. 既存契約はいつから新価格になりますか。
A. 2026年7月1日以降にやってくる最初の契約更新日からです。更新月が翌年の会社は、それまで現行価格のままです。
Q. Business系とEnterprise系はどちらを選べばよいですか。
A. 300ユーザーまでで、監査ログの長期保全などの規制要件がなければBusiness系で足ります。300名を超える場合、または超える見込みがある場合はEnterprise系です。
Q. Business StandardとPremiumの違いは何ですか。
A. Premiumには端末管理(Intune)とメールの高度な脅威対策(Defender for Office 365)が付きます。差額は1ユーザーあたり月1,200円です。
Q. 途中でプランを変更できますか。
A. 上位プランへの変更はできます。ただし年間契約の途中で下位プランへ下げる場合は、契約条件によって扱いが変わるため、更新のタイミングに合わせるのが確実です。
Q. Office 365という名前のプランはまだありますか。
A. あります。Office 365 E1/E3は法人向けプランとして残っています。Microsoft 365 E3/E5はこれにWindowsライセンスと端末管理を加えたものです。
Q. 人数が増えたときはどうしますか。
A. 管理センターからライセンスを追加できます。年間契約の途中で追加した分は、既存の契約と同じ更新日に揃えるのが管理上わかりやすくなります。

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監修者

中川 豊章

株式会社トムス 代表取締役