増える移動手段=パーソナライズ化

執筆者
中川豊章
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今の私は本当に便利だった富士山静岡空港

2009年に富士山静岡空港が開港して約10年が経ちました。当初、羽田空港と中部国際空港に挟まれるこの立地に疑問を抱く声もありましたが、多くの方でにぎわっている印象はありますね。私も今年のゴールデンウィークに初めて利用して、沖縄に行きましたが本当に便利でした。沖縄には毎年言っているのですが、今回静岡空港を利用したのには理由がありました。それは、小さな子供を連れていたからです。1歳半になる子供を電車に乗せるのは本当に大変で、羽田空港からになってしまうと、新幹線から電車に乗り換えてとハードルがいくつもあるんですよ。昨年電車と新幹線で痛い目を見たので今年は、富士山静岡空港を選びました。

選択肢の増える移動手段

この話は単に体験談というわけではなく、世の中が便利になって交通手段も選択肢が増えてくると交通のパーソナライズ化が進むということを意味していると思うんです。
去年は何故0歳児を連れて羽田空港から行ったかというと、折角の旅行ですから沖縄に早く着きたいと、ただそれだけでした。静岡空港は1日1便なので選択肢がないんですよ。でも、やっぱり大変でした・・・。その時私の中の優先順位が逆転して時間よりも利便性に変わりました。そこに選択肢があったからこその結果です。静岡空港の民営化のニュースも出てきて、今後LCCの就航や、駐車場の予約システム等、便利になっていくと移動手段の優先順位も、家族構成やお金、時間など様々な優先順位の中で選択されていくことになります。

 

ヘリコプターという移動手段もあると思う

プライベートヘリという選択肢が世の中では出てきています。日本でもベンチャー企業がチャレンジしています。飛行機だと前後の時間もかかるし、滑走路も長くないと移動ができないという無駄だらけですが、ヘリは滑走路もいらないのですし、待ち時間も短いので、ものすごく効率的なんです。8人乗りのヘリなんかも出てきて、東京との往復で数万円なんてのも出てくるはず。もうあるかもしれませんね。静岡空港の出先ポートとして静岡市内や浜松市内にあっても面白いと思います。年に1回、数年に1回しか旅行に行かないからお金がかけられる人からしたら、ヘリで行きたい地域にピンポイントで行けて時間を有効に使うことができれば本当に効果的ですよね。例えば足が悪い人や、体に疾患を抱えている親を旅行に連れていきたいという要望なんかにもお金で解決できると思います。お金よりも時間や手軽さを取りたい場合はこういう選択肢がでてくると思います。

おかれた状況によって人の優先順位は変わるので、今後移動に関する選択肢が増えてくれば様々な旅の形や移動の形が出てくるでしょうね。