kintoneとサイボウズOfficeの違いって?
業務改善

kintoneとサイボウズOfficeの違いって?使い分け方も解説!

投稿日:2022年3月9日

在宅ワークの広がりやペーパーレス化が進んでいる世の中では、業務改善ツールを使用する企業やユーザーが増えています。業務改善ツールであるkintoneとサイボウズOfficeはさまざまなビジネスニーズに応え、どちらも2万社以上の導入実績を誇ります。

今回は、kintoneとサイボウズOfficeにどのような違いがあるのかを徹底比較します。どちらを導入すべきか悩んでいる方、kintoneとサイボウズOfficeのそれぞれのよさを知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

kintoneとサイボウズOfficeとの違い

kintoneとサイボウズOfficeとの違い

まずはkintoneとサイボウズOfficeの違いを表にまとめてみました。

kintone サイボウズOffice
ツールの性質 データベース機能に特化した業務改善プラットフォーム 会社や組織での情報共有に必要な機能が搭載されたグループウェア
初期費用 0円 0円
月額費用 【ライトコース】
月額780円(税抜)/1ユーザー
【スタンダードコース】
月額1,500円(税抜)/1ユーザー
※最少契約数:5ユーザー
【クラウド版・スタンダードコース】
月額500円(税抜)/1ユーザー※
【クラウド版・プレミアムコース】
月額800円(税抜)/1ユーザー※
※最少契約数:5ユーザー
言語 日本語・英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・韓国語・タイ語・ベトナム語など 日本語のみ
提供方法 クラウド版 クラウド版
※パッケージ版は2021年9月30日新規販売終了
カスタマイズ JavaScriptでカスタマイズ可能 クラウド版のみJavaScriptでカスタマイズ可能
対応端末 Windows、macOS、iOS、Android WindowsやmacOS、iOS、Android
(パッケージ版はWindowsとLinuxのみ)
トライアル有無 30日間無料お試し期間あり 30日間無料お試し期間あり
主要機能 アプリ作成、一覧ビュー、グラフ作成、コメント、通知、ルックアップ機能、CSV出力、スペース、ユーザー管理、アクセス権管理、全文検索、変更履歴、監督ログなど トップページ、スケジュール・施設予約、掲示板、メッセージ、ファイル管理、ワークフロー、メール、電話メモ、アドレス帳、ユーザー名簿、報告書、カスタムアプリ、ToDoリスト、タイムカードなど
特徴 情報の一元管理による業務効率の改善、高度なカスタマイズで自分好みのシステムを構築できる。
充実のサポート体制で安心。
誰でも簡単に使えるシンプルな操作性と複数の機能を利用可能。
厳重なセキュリティ体制で安心。
向いているケース 業務フローが複雑でカスタマイズする必要がある場合。
外部ツールとの連携が必要な場合。
スケジュール管理や会議室を予約できる施設予約などのグループウェア機能を利用したい場合。
サイボウズOffice内のみの機能で業務対応がまかなえる場合。

そもそものツールの性質が異なる

kintoneとサイボウズOfficeでは、ツールとしての性質が異なります。

■kintone

kintoneは、データベース機能に特化した業務改善プラットフォームです。顧客管理や日報など、業務に必要なさまざまなアプリを作成でき、kintone上で情報を一元管理することで業務を効率化できます。

また、APIを利用して他社のシステムと連携したり、JavaScriptやプラグインによって独自にカスタマイズしたりできるカスタマイズ性の高さも特徴です。スペース機能(コメント機能)を利用すれば、情報管理やプロジェクトごとのコミュニケーションがツール上で行えます。

■サイボウズOffice

サイボウズOfficeは、会社や組織での情報共有に必要な機能が搭載されたグループウェア製品です。データベース機能のカスタマイズアプリのほか、スケジュール管理や施設予約、掲示板やファイル管理などの機能が標準搭載されています。

スケジュール管理や会議室を予約できる施設予約などのグループウェア機能は、kintoneには搭載されていない機能です。クラウド版はJavaScriptでカスタマイズが可能ですが、カスタマイズ性はkintoneのほうが優れています。

kintoneとサイボウズOfficeを徹底比較

kintoneとサイボウズOfficeについて費用や対応言語、提供方法、カスタマイズ性を比較して確認してみましょう。どちらを選ぶか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

初期費用・月額費用

■kintone
【初期費用】0円

【月額費用(税抜)】
・スタンダードコース:1,500円/1ユーザー

・ライトコース:780円/1ユーザー

■サイボウズOffice(クラウド版)

【初期費用】0円

【月額費用(税抜)】
・プレミアムコース:800円/1ユーザー

・スタンダードコース:500円/1ユーザー

いずれも5ユーザー以上から、1ヵ月単位で契約できます。

初期費用や月額費用だけで比較すると、サイボウズOfficeのほうが割安です。

利用できる機能が異なるため、どちらが得とは一概にいえませんが、サイボウズOfficeで必要とする機能をすべてカバーできるなら、サイボウズOfficeのほうがコストを抑えられます。

言語

■kintone
日本語・英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)

■サイボウズOffice
日本語のみ

kintonは日本語以外にも対応し、グローバルに展開する企業でも導入しやすいでしょう。

提供方法

■kintone
クラウド版のみ

■サイボウズOffice
クラウド版/パッケージ版

サイボウズOfficeではパッケージ版もありますが、2021年9月30日に基本ライセンスや2年~5年の継続ライセンス、バージョンアップライセンスの販売が終了しました。

サポートも2027年9月30日に終了するため、これから導入する場合は、いずれもクラウド版を選ぶことになります。

カスタマイズ

■kintone
API連携やJavaScript、プラグインを使用した自由自在なカスタマイズが可能です。

■サイボウズOffice
JavaScriptで機能の追加が可能です。

kintoneでは、使いやすさ・シンプルさを重視してアプリの数を絞って運用することも、アプリを増やしてあらゆる場面に活用できるツールとして運用することもできます。必要に応じて、機能をシンプルにもリッチにも自由にカスタマイズできるのです。

サイボウズOfficeは、JavaScriptによって機能を追加できますが、標準搭載されている機能は外すことはできません。

対応端末

■kintone
Windows、macOS、iOS /Safari、Android

■サイボウズOffice
【クラウド版】Windows、macOS、iOS、Android
【パッケージ版】Windows 32bit、Windows 64bit、Linux 32bit、Linux 64bit

対応端末は、クラウド版であればどちらもさまざまな端末に対応しています。いずれもスマホやタブレットにも対応しており、出先でも利用可能です。

トライアル有無

■kintone
スタンダードコースのみ無料お試し期間あり

■サイボウズOffice
スタンダードコース、プレミアムコースともに無料お試し期間あり

どちらも30日間の無料トライアルが可能です。どちらを選ぶべきか迷ったら一度トライアルで試してみましょう

主要機能

■kintone
アプリ作成、一覧ビュー、グラフ作成、コメント、通知、プロセス管理、ルックアップ、CSV出力、スペース、ゲストスペース、全文検索、ユーザー管理、アクセス権管理、変更履歴、監査ログなど

■サイボウズOffice
トップページ、スケジュール・施設予約、掲示板、メッセージ、ファイル管理、ワークフロー、メール、電話メモ、アドレス帳、ユーザー名簿、報告書、カスタムアプリ、ToDoリスト、タイムカードなど

どちらも業務効率の向上に役立つ機能が豊富に搭載されています。ただし、それぞれできる機能・できない機能があり、必要となる機能も自社のニーズによって異なります。

自社の業務改善に必要な機能が利用できるかを確認して選びましょう。

特徴

■kintone
高度なカスタマイズ機能とコミュニケーション機能を搭載し、さまざまな業種・業務で利用可能です。サポート体制も充実しており、kintoneの導入から導入後の修正やカスタマイズまで、サポーター企業のサポートを受けられます。

■サイボウズOffice
多機能ながらもシンプルなインターフェースで使いやすいため、グループウェアの操作を初めて行う人でも安心して利用できます。複数の認証プロセスの採用や、作業の自動化によるヒューマンエラーの防止など、セキュリティ面も万全です。

kintoneは、自社のニーズや業務内容に合わせて独自のツールを作成できる、カスタマイズ性の高さが特徴です。コミュニケーションツールとしても利用できるので、別のデバイスを使って連絡する手間を省け、出先やリモートワークの社員への指示やアドバイスもスムーズに行えます。

サイボウズOfficeは、専門的な知識やスキルのない人でも扱えるシンプルな操作性が売りです。多彩な情報共有機能で業務効率の向上が期待でき、初めてグループウェアを導入する企業にもおすすめです。

向いているケース

■kintone
・業務フローが複雑でカスタマイズが必要なケース
・外部ツールとの連携が必要なケース

■サイボウズOffice
・サイボウズOffice内の機能でニーズに対応できるケース

kintoneは自社のニーズや業務内容に合わせてアプリを作成し、必要なアプリを追加できるカスタマイズ性の高さが特徴です。

アプリの作成は基本的にはドラック&ドロップの簡単な操作で、プログラミングの知識やスキルがなくても比較的簡単に作成できます。高度なカスタマイズには、専門知識が必要になってきますが、充実したサポート体制があります。

アプリの作成やカスタマイズ、システムの変更などで困ったときには、サポート企業など、専門家に頼れるので安心です。

一方、サイボウズOfficeは、基本的に標準搭載された機能を使って業務をスムーズに進められるようにするツールです。シンプルな機能と操作性で、kintoneよりも利用料金が割安です。自社に必要な機能をカバーできるなら、利用価値の高いツールといえるでしょう。

カスタマイズ性に大きな違いあり

kintoneとサイボウズOfficeは、カスタマイズ性に大きな差があります。標準搭載された機能を使うサイボウズOfficeと 、自由にアプリの作成やデータベース化が行えるkintoneの差は大きいです。

サイボウズOfficeでもJavaScriptによるカスタマイズは可能ですが、kintoneのように簡単な操作でアプリを作成したりはできません。

kintoneなら、JavaScriptによるカスタマイズのほか、外部システムとの連携やプラグインの追加なども可能です。自社の業務に合わせて必要なアプリだけをチョイスして利用することもできます。

kintoneの概要や機能についてもっと詳しく知りたい方は、以下のページもご参照ください。

>kintoneとは

サイボウズ Officeとkintoneの使い分け方

サイボウズ Officeとkintoneの使い分け方
最後にサイボウズ Officeとkintoneを使い分ける方法を紹介します。

サイボウズOfficeとkintoneは、どちらもチーム内で情報を共有し業務効率を改善するツールです

サイボウズOfficeは、他製品との連携やカスタマイズに難点がありますが、スケジュール管理や施設予約など、グループウェアとして使うならシンプル操作性で使いやすいツールです。

kintoneは、自社の業務に合ったアプリを独自に作成し業務改善を図るには最適のツールです。業務に必要な情報がアプリで一元管理でき、情報の入力から管理、連絡までkintone上で行えます。ただし、アプリや機能を増やしすぎると使いづらくなるおそれもあり、注意が必要です。

それぞれのツールには適した用途があるため、必要な機能があるか、ツールの機能を十分に活かせるかを考えて選びましょう。

サイボウズOfficeとkintoneそれぞれの特徴を踏まえて導入を

今回は業務改善ツールであるサイボウズOfficeとkintoneの特徴を解説しました。

どちらも優秀なツールであり、どちらを選べばよいのか、どのように使い分ければいいのか悩んでしまうかもしれません。
そのようなときは、ぜひ当社にお問い合わせください。貴社の業務状況や課題から最適なツールをご提案します。